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「洋服のことなら俺に聞け!」頼れるクリーニング屋として認知度アップ

2025.12.12

事業者名: 白英舎クリーニング
事業内容: クリーニング店経営
所 在 地:福島県西白河郡矢吹町一本木164-1
H       P:https://shiminuki-yabuki.com/

事業者概要

矢吹町に個人のクリーニング店として創業し現在3代目。矢吹町では個人店のクリーニング店は当社のみ。地域に根差し、きめ細やかで丁寧なサービスを心掛けています。洋服クリーニングの他に、帽子やスニーカー、バッグ等のリペア、洋服のお直し、スマホの液晶画面コーティングなども行っています。

支援内容

大手取引先の廃業により定期的なクリーニングの売上の減少が予測されたことから、新たな売り上げ確保のために、靴、帽子、バッグなどの修復・リペア事業を浸透させると同時に、クリーニングの知識の豊富さと技術の強みをより活かしていきたいと考え、よろず支援拠点への相談に至りました。
当社は地域で3代続く唯一の個人クリーニング店であり、いままで蓄積してきたクリーニングの技術、洋服の汚れ等の見分け、顧客に寄り添ったサービスは他のチェーン店にはないものがありました。また長年、商工会活動等の地域活動などを通し、地域にも貢献してきた経緯がありますが、地域住民にそのことが浸透していないため、地域に根差したクリーニング店であるという差別化が図れていないのではないかと分析しました。
当社代表は洋服クリーニングの知識、技術はもちろんのこと、履き古したスニーカーなどを新品のように復活させる技術があり、また、ユーモアもあります。そこでよろず支援拠点コーディネーターは、小規模事業者持続化補助金の活用により「身近さ」「頼れる」「おもしろさ」を表現したインパクトのある看板の設置を提案しました。
より看板の効果が上がるように、当社代表、よろず支援拠点コーディネーター、商工会経営指導員、看板依頼会社(デザイナー)と連携してターゲットの整理からアイディア出し、デザイン検討の打合せを行い、方向性を定め、看板の作成へと至りました。
その結果、看板から新たなサービスを認知してもらうことができ来客数は20%増加、大手取引先の売上減少分の売上を補填することができました。口コミにより顧客も増加しているとのことです。

事業者の声

あの頃… コロナ禍が終わり、人々の生活様式が一変すると感じましたね。地域活動にも積極的に参加し、地元で長く仕事が出来ていたのに、何だか一気に不安になりました。
思い起こせば、その時は焦りもあってか、いろんな事に手を出した気がします。靴・スニーカーのクリーニングや帽子の色かけ染め直し、修理やリペアなど、結果的にはいろんな事ができる様になりました。
それをインターネットで広く発信し、さらに技術を磨き、自信が付き、関東や遠くは九州の方からの依頼も受ける様になっていましたが、『今後どうなって行くのか、自分は何を目指しているのか、とても不安で仕方がない』という気持ちがありました。今思えば、この気持ちを正直に話して良かったと思います。
それをきっかけに、いろいろ相談に乗ってもらう様になり、とても単純なのですが深刻な話も面白おかしく、楽しい話に置き換えてもらえました。時には耳の痛い厳しい指摘も受けながらも、楽しく話していると前向きになれました。
そんな中、看板作成のきっかけになったのは、地域に根付いて仕事していたとは言え、なかなか地元にアピールが出来ていないのでは?知られていないのでは?と気付かされたことからです。
今さら看板など作っても…、と最初の頃はあまり乗り気ではなかったものの、相変わらず楽しくアドバイスをもらっていると、これまた前向きになりました。
具体的な看板作成に入った頃は、常に楽しい話し合いで盛り上がり、商工会の人からも「なんだか楽しそうに話し合いをしていて、出来上がりが楽しみです」と言われました。
今回の支援を受けて、とても納得がいく看板が出来上がり、いろんな方面から反響もあり、仕事に繋がっているのを実感しています。ですが、大きく変わった事は、あんなに不安でしょうがなかった気持ちが、不思議と軽くなった事です。今まで何十年も仕事を続けて来て、間違いなく転換期になったと思います。

よろず支援拠点について

よろず支援拠点は、経済産業省により、平成26年度から各都道府県に1ヶ所ずつ設置された中小企業・小規模事業者の経営相談窓口です。
中小企業・小規模事業者の抱える様々な課題に対して、地域の支援機関と連携しながら、ワンストップで対応します。
福島県では、常設の郡山サテライト、福島サテライトのほか、いわきサテライト、会津サテライト、二本松サテライト、白河サテライト、南相馬サテライトの合計7つのサテライトを設置し、相談対応を行っています。その他、必要に応じて訪問での相談対応やオンラインでの相談対応も行っています。
相談は何度でも無料です。面倒な申込手続きもありませんので、お気軽にお問合せ下さい。

問い合わせ先

福島県よろず支援拠点(連携推進課)
TEL:024-954-4161 HP:https://fukushima-yorozu.go.jp/