支援活用事例
福島発!「皮むき」技術、日本から世界へ
2025.04.04
事業所名:(株)アストラ
事業内容:果物・野菜の自動皮むき機械の製造、販売
所在地:福島県福島市飯坂町平野字平田4番地1
HP:https://e-astra.co.jp/

企業概要
当社は、果物や野菜の自動皮むき機を製造・販売しているメーカーです。四季折々の果物が楽しめるフルーツ王国福島だからこそ誕生した「速く・美しく」を両立する技術を持ち、桃や林檎など小さい果物用の「瞬助」、パイナップルなど大きい果物用の「大助」を中心とした製品は、スーパーやコンビニなどで幅広く使われています。現在、日本全国だけでなく、世界60か国以上に販売し、世界中のパートナー企業と協力しながら、新たな顧客を開拓しています。


制度の目的や支援内容
平成28年に米国のスーパーマーケットを一條浩孝社長が訪問した際、沢山のカットフルーツが並ぶ光景を見て海外市場の大きさを感じたのをきっかけに、国内から海外へと目線を広げ、平成30年には製品の輸出を開始。海外展示会にも出展し、「速く・美しく」を追求した独自の技術には大きな反響がありました。
しかしながら、海外市場へと販路を広げるに従って、模倣品が出現するリスクも高まることを危惧し、未然に模倣品の製造や流通を阻止するためには特許取得が必要と考えていました。
こうした課題意識を抱えていた中、当センターの海外出願支援事業(旧称:中小企業等外国出願支援事業)の公募を知って応募・採択され、令和3年に海外への特許出願を行いました。
海外出願支援事業について
本事業では、海外への事業展開を計画している中小企業等を対象に、特許等の海外出願にかかる手数料や代理人費用などの一部を補助しています。
対象者 | 福島県内に本社等を有する中小企業者等又はそのグループ |
対象経費 | 特許、実用新案、意匠又は商標(冒認対策商標含む)の海外出願に係る費用 |
補助率 | 1/2以内 |
補助上限額 | 特許150万円 実用新案、意匠、商標60万円(冒認対策商標の場合は30万円) |
公募回数 | 年に1~3回 |
企業の声
この制度を利用したことで、海外出願に伴う費用負担を軽減しながらスムーズに特許取得の手続きを進めることができました。
特許を取得したことで、海外の競合他社から当社の技術を保護することができ、差別化により市場競争力の向上にも繋がりました。商談や入札時のアピールにも役立っています。
知財戦略を強化し、海外展開を加速する有益な制度であり、今後も機会があれば活用したいと考えています。

問い合わせ先
技術振興課
TEL:024-959-1951
FAX:024-959-1889
E-mail:f-tech2@f-open.or.jp